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Week 13 — 人月ビジネス
2026.10.31  ·  土曜 / 今週の自分株まとめ

今週の自分株——人月の2社が、上と下に分かれた

土曜恒例、今週の自分株まとめ。

今週は人月ビジネスを見てきた。金曜の結論は、米国とインドの人月の会社には成長の上乗せがほとんどつかなくなり、日本の会社にはまだ残っている、というものだった。

その日本の人月の会社2社が、今週は自分の持ち株の上と下に分かれた。

今週の週間損益は -205,460円。

3週続けてのマイナスになった。Week11の-891,004円、Week12の-553,839円と合わせると、3週間で約165万円の下げになる。ただ、下げ幅は週ごとに小さくなっている。

今週の日経平均は、週間では約1%上がった。週の前半は3日続けて上がったが、30日は前日の米国のハイテク株安を受けて、AIや半導体の株が売られ、1日で1,300円を超えて下げた。

今週の騰落TOP3

上昇

順位銘柄騰落率
1ハーモニック・ドライブ・システムズ+5.47%
2辻・本郷ITコンサルティング+4.94%
3クニミネ工業+3.78%

下落

順位銘柄騰落率
1コマツ-7.84%
2システナ-6.64%
3ヘッドウォータース-4.55%

上昇銘柄を見る

① ハーモニック・ドライブ・システムズ+5.47%

ロボットの関節に使う精密な減速機の会社だ。来週のテーマ「ロボット・フィジカルAI」で、火曜に扱う。

② 辻・本郷ITコンサルティング+4.94%

木曜に扱った。業務代行の継続収入を伸ばせれば、人月の会社から離れられる可能性を持っている、と書いた会社だ。

木曜の記事では書き漏らしたが、辻・本郷ITは9月30日に、CSアカウンティングという会社を買って完全子会社にすると発表している。株式の取得は10月23日の予定だった。CSアカウンティングは、主に上場企業とそのグループ会社を相手に、経理や人事の業務代行と、そのためのコンサルを手がける会社だ。

木曜に「確かめる」と書いた、業務代行の継続収入を伸ばす方向の買収だ。11月の決算では、通期予想を達成できたかに加えて、この買収で来期の売上と利益がどれだけ増える見通しかを確かめる。

③ クニミネ工業+3.78%

ベントナイトという粘土の鉱物を掘って加工する会社だ。9月に、上期と通期の利益予想を引き上げていた。上期の決算は30日の取引が終わった後に発表したので、今週の株価にはまだ反映されていない。

下落銘柄を見る

① コマツ-7.84%

10月29日に決算を発表した。利益が市場の予想に届かず、株価は下げた。

② システナ-6.64%

水曜に扱った。そして金曜には、9社の中で上乗せがいちばん小さい会社として「3社でいちばん安心して持てる」と書いた。その週に、自分の持ち株の下落TOP3に入った。

システナは10月29日に、4〜9月期の決算を発表した。7〜9月期の営業利益は、前年から8.7%減った。株価はこれを受けて下げた。

③ ヘッドウォータース-4.55%

生成AIを使ったシステムを作る会社だ。今週は決算などの目立った発表はなく、AI関連の株が売られた30日を含む週だった。

今週の2社を、金曜の物差しで見る

上と下に分かれた2社を、金曜の表で並べ直すとこうなる。

銘柄今週の騰落率実際÷理論金曜の見立て
辻・本郷IT+4.94%1.59業務代行の継続収入を伸ばせれば、人月から離れられる
システナ-6.64%1.03人数への依存をいちばん減らせているのに、海外の人月の会社と同じ値段

金曜に書いたとおり、市場はシステナの今期の減速を重く見ている。今週の決算で、その見方がさらに強まった。

ただ、決算の中身を見ると、崩れたとまでは言えない。

システナ(2026年4〜9月期)数字
売上489億円(+4.1%)
営業利益75.6億円(-0.5%)
7〜9月期の営業利益37.2億円(-8.7%)
通期の経常利益予想に対する進み具合50.5%
通期予想変更なし
年間配当予想18円のまま

7〜9月期は減益だが、半年を通せば利益はほぼ横ばいで、通期予想に対してちょうど半分まで来ている。配当の予想も変えていない。

だから、売る理由にはならない。システナは配当株として持っている。売るのは、減配になったとき、または業績が崩れて配当株として見られなくなったときだ。今回の決算は、そのどちらにも当たらない。実際÷理論が1.03まで下がっているということは、上乗せがほとんどない値段で持てているということでもある。

次に確かめるのは、7〜9月期の減益が続くかどうかだ。10〜12月期も営業利益が前年を下回れば、通期予想の達成が怪しくなる。そのときは、配当予想が守られるかを改めて見る。

3週間で見えたこと

この3週間、自分の持ち株の下げを引っ張ったのは、AIに近い銘柄だった。

週テーマ下落の中心
Week11海外金融日本電子材料、フォームファクター(中国のメモリーのニュース)
Week12核融合フォームファクター、日本電子材料、サンコール(AIへの期待そのものが揺らいだ)
Week13人月ビジネスコマツ(決算)、システナ(決算)、ヘッドウォータース

今週は、下落TOP3の顔ぶれが変わった。2週続けて下落TOP3に入っていた日本電子材料とフォームファクターが、今週は入っていない。下げの理由も、AIへの期待から、コマツとシステナの決算という個別の材料へ移ってきている。

金曜の比較で扱った富士通も、決算の後の30日にストップ安になった。崩れたのは人月に近いサービスの部門ではなく、AI向けの需要で値上がりしたメモリーを買う側の、機器の部門だった。AIは、恩恵を受ける側だけでなく、部品の値上がりで損をする側も作る。

上昇側も、今週は個別株が3つ並んだ。先週のように投資信託がTOP3に入る週ではなかった。

来週のテーマ

来週はロボット・フィジカルAIを扱う。

今週は、AIで「人の数」がどう変わるかを、ITサービスの会社で見た。来週は、人の代わりに体を動かして働く機械を見る。AIが画面の中から工場や倉庫に出てきたとき、稼ぐのはロボットに考えさせるソフトの会社か、ロボットの体を作る部品や機械の会社か。保有しているハーモニック・ドライブ・システムズとKudanに、安川電機を加えて、米国のロボット関連の会社と並べて確かめる。

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