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Week 11 — 海外金融
2026.10.18  ·  土曜 / 今週の自分株まとめ

今週の自分株——中国のメモリーのニュース一つで、検査株が2割下げた

土曜恒例、今週の自分株まとめ。

今週の週間損益は -891,004円。

金融を2週間続けて見てきた。先週は日本の金融株、今週は米国の金融株だ。その間、自分のポートフォリオを動かしたのは金融株ではなかった。今週の上昇・下落TOP3には、金融株が一つも入っていない。

今週の騰落TOP3

上昇

順位銘柄騰落率
1SHIFT+12.91%
2トヨタ自動車+6.30%
3システナ+5.77%

下落

順位銘柄騰落率
1日本電子材料-20.04%
2フォームファクター-17.46%
3ハーモニック・ドライブ・システムズ-13.99%

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① SHIFT+12.91%

決算が理由だ。10月15日に2026年8月期の決算を発表し、調整後営業利益は203億円で前期比14.8%増と、ほぼ会社の計画どおりに着地した。第3四半期までは減益だったのが、稼働率の改善とAIの活用で、通期では増益に転じた。今期は調整後営業利益250億円(23.4%増)を見込む。あわせて東京ガスと総額150億円の投資ファンドを共同で設立することでも基本合意し、翌16日にストップ高をつけた。

② トヨタ自動車+6.30%

中国での提携が材料になった。前の週の10月9日、中国の国有大手である第一汽車と広州汽車の2社と、新たな戦略提携を結んだと報じられた。中国のトヨタの合弁は「北の一汽トヨタ」「南の広汽トヨタ」に分かれていたが、広州汽車が一汽トヨタの株式50%を取得し、中国側の持ち分を広州汽車の下にまとめる再編が9月から進んでいる。価格競争と電動化への対応を急ぐ中国事業の立て直しとして、週明けから買われたとみられる。

③ システナ+5.77%

今週、個別の新しい材料は確認できていない。ハイテク株全般が売られる流れの中で、相対的に資金が向かった銘柄の一つと見ている。

下落銘柄を見る

下落の1位と2位は、Week09で扱った半導体検査の2社だ。

きっかけは週明けの米国市場だった。中国のメモリー半導体メーカーが高性能のメモリーの開発で大きく前進したと伝わり、メモリーの価格が下がることを警戒した売りが出た。韓国ではSKハイニックスが約9%下げ、10月13日の東京市場も日経平均が一時1,900円を超えて下げた。

① 日本電子材料-20.04%

メモリー向けのプローブカード(半導体を検査する部品)が事業の大きな柱になっている。メモリーの値下がりが懸念されれば、メモリーメーカーの設備投資が鈍り、検査部品の注文も減る。その連想で大きく売られ、10月15日には7,020円まで下げた。

② フォームファクター-17.46%

日本電子材料と同じ構図で売られたうえに、週末の16日には米国市場でAI関連株が売られ、ナスダック総合指数が2%を超えて下げた流れも重なった。

③ ハーモニック・ドライブ・システムズ-13.99%

10月15日の1日だけで11.6%下げた。ハイテク株が売られた同じ週の動きだが、この日の下げにつながる個別の発表は見当たらない。

金利の週ではなく、期待の週だった

この数週間の土曜の記録を並べると、下落側に来る銘柄には型がある。

局面下落側に来た銘柄
金利上昇が意識された週(Week07〜09)金融株、借入の多い銘柄
AIや半導体への期待が揺らいだ週(今週など)期待の大きいAI・半導体関連株

今週は後者だった。金融株は、ジャックスやオリックスが日によって小さく下げ、MS&ADや楽天グループが上げた日もあったが、TOP3に入るほどは動いていない。

Week09の結論は、半導体検査は「実需が市場予測を追い越し、株価もそれを追っている」というものだった。今週見えたのは、その裏側だ。株価が実需の見通しを追っているなら、見通しが揺らいだ瞬間に、株価も同じ速さで戻る。 中国のメモリーのニュースは、日本電子材料やフォームファクターの今の受注を減らしたわけではない。減らすかもしれない、という見通しだけで2割動いた。

一つのニュースで2割動く銘柄を持っている、ということは自覚しておく。売るかどうかは、その時点で割高かどうかで決める。2割下がったから売る、という理由にはしない。

金融の2週間を終えて

金融の2週間で、自分が持っている金融株の位置がはっきりした。

金曜の表で言えば、保険のフロートを持つMS&ADは「金利が上がっても困らない側」にいる。一番下にいたのは、借入で調達するジャックスだった。同じ「金融株」でも、金利に対しては反対の位置にいる銘柄を、自分は同時に持っている。

そして今週の自分株は、その金融株ではなく、期待で値段がついている銘柄で大きく動いた。ポートフォリオのどこがどの変数で動くのかを、少しずつ分けて見られるようになってきた。

今週のまとめと来週に向けて

Week11の海外金融は今日で終わり。先週の日本の金融株と合わせて、金融株は「お金の集め方」と「何を売っているか」で評価が決まることを確かめた2週間だった。

保有している金融株は、それぞれ持つ理由が違う。SBI新生銀行は銀行株として、ジャックスとオリックスは配当目当てで、MS&ADと楽天グループは比較対象として見てきた。いずれも、今週の時点で持ち続ける理由は崩れていない。

来週は、Week08の原子力のときから予告していた核融合を扱う。米国の主要なプレイヤーの多くは未上場なので、「未上場の米国勢を、日本の部材メーカーが支える」という形で日米を並べる予定だ。

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