インデックスと、それから
Week 02 光通信・フォトニクス
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Week 02光通信・フォトニクス
2026.08.14  ·  金曜 / 6社比較

光通信・フォトニクス6社比較——決算ラッシュを終えて、サプライチェーンの立ち位置で整理する

今週深掘りした3社(Lumentum・AAOI・住友電工)に、Coherent・AXT・Lightwave Logicを加えた6社を並べる。今週は米国3社が軒並み決算を発表し、しかもどこも好決算という珍しい一週間だった。

サプライチェーン位置とPSR/PERの一覧

銘柄サプライチェーン位置直近株価時価総額評価指標直近決算
Lumentum(LITE)レーザーチップ・CPO$813約$633億前向きPSR約20倍売上+109.3%・EPS上振れ
AAOI光モジュール垂直統合$133約$115億前向きPSR約15倍売上+86%・EPS上振れ
Coherent(COHR)モジュール・材料・レーザー$346〜356約$696億PER約16倍(EPS2.40)通期売上+28%・過去最高益
AXT(AXTI)InPウェーハ(上流素材)$74約$40億PSR約21倍(TTM換算)売上+164%・EPS164%上振れ
Lightwave Logic(LWLG)次世代EOポリマー素材変動大約$888M測定困難(売上僅少)8/18決算予定
住友電気工業(5802)光ファイバー・自動車部材約2,113円約6.7兆円PER約22.9倍純利益+90.7%・過去最高益

決算ラッシュを終えて見えたこと

今週最大の発見は、光通信セクター全体が「決算は良いのに株価が伸び悩む」という共通パターンを見せたことだ。Lumentumは売上+109.3%でも初動-2%、AAOIは+86%増収でも-3.6%。市場が高い成長率をすでに織り込み済みで、サプライズがないと売られてしまう地合いが続いている。

一方でAXTは決算後にEPSが予想を164%上回るという突出したサプライズを出しており、上流の素材メーカーにまだ市場が織り込みきれていない余地がある可能性を感じさせた。

住友電工は米国3社とは対照的に、過去最高益を叩き出しながらも「データセンター銘柄」として素直に評価されておらず、PER22.9倍という実績ベースの評価に留まっている。この温度差はそのまま「米国は期待先行、日本は実績評価」という構図の違いとも言える。

AXT補足——InP需要の急拡大が本物になってきた

火〜木では取り上げなかったが、AXTのQ2は売上$4,760万(前年比+164%)・調整後EPS$0.19(予想$0.07を大幅超過)という決算だった。AIデータセンター向け光接続用インジウムリン(InP)需要が過去最高の$3,070万に達したことが牽引役で、粗利率も29.9%→45%へ急改善している。会社側は2026年中にInP生産能力を2倍以上に拡大する計画を掲げており、上流サプライヤーとしての存在感が急速に高まっている。

Coherent補足——CPO時代の「地味な実力者」

第4四半期は過去最高の売上$20.5億(予想$19.8億超え)、通期売上$71.2億(+28%)、非GAAP EPS$5.61(+59%)という盤石な決算だった。9四半期中8回粗利益率が拡大しているという安定感は、LumentumやAAOIのような値動きの荒さとは一線を画す。大型企業ゆえ爆発的な株価上昇は狙いにくいが、CPO・シリコンフォトニクスの実装が進むほど恩恵を受ける構造は変わらない。

Lightwave Logic補足——依然として「夢」の段階

時価総額約$888M、直近四半期純利益-$630万という状態が続く。過去1年で+1,041.6%という値動きの荒さが物語る通り、業績の裏付けというより「EOポリマーが将来標準になれば」という期待だけで買われている銘柄だ。8月18日に次回決算を控えており、量産化に向けた進捗コメントが出るかが焦点になる。

自分ならどう組み合わせるか

Lumentum・Coherentを長期の柱として押し目待ち、AXTを上流素材の成長株として少額から検討。住友電工はまだ保有していないが、光通信の中では最もリスクを抑えて入れる銘柄として、これも長期の柱の候補に加えて押し目を待ちたい。Lightwave Logicは技術は本物でも時間軸が読めないため、当面は見送りを維持する。

来週のテーマはAI半導体・データセンター向け。Broadcom・東京エレクトロン・アドバンテストを中心に、日米8社を横断して深掘りする。

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