Rigetti——PSR580倍超・HPE提携で+12%急騰。明日Q2決算の本命量子株をどう見るか
今週の3社の中で最もボラティリティが高い銘柄だ。52週で$6.86〜$58.15という8倍以上のレンジを動き、先週はHPEとの提携発表で+12%急騰した。そして明日8月6日(日本時間8月7日朝)にQ2決算発表が控えている。
基本データ(2026年8月5日時点)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 株価(直近) | $14.95〜$15.6 |
| 時価総額 | 約$72億(8/5時点) |
| Q1売上高 | $440万ドル(約6.4億円) |
| Q2売上予想(アナリスト) | 約$509万ドル(約7.4億円) |
| PSR(TTM) | 約580倍超 |
| 52週レンジ | $6.86〜$58.15 |
| 次回決算 | 2026年8月6日(米国時間) |
何をやっている会社か
超伝導方式の量子コンピュータを設計から製造まで一貫して手掛ける企業。バークレーの自社ファブ「Fab-1」で量子チップを製造しており、設計と製造を垂直統合している点がRigettiの最大の特徴だ。クラウド経由で量子コンピュータへのアクセスを販売し、Microsoft Azure上でもサービスを提供している。
TangleLab提携——何が変わるのか
先週最大のニュースは、HPE(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ)とピッツバーグ・スーパーコンピューティング・センター(PSC)との三者提携「TangleLab」の発表だ。米国科学財団(NSF)が$500万の助成金を提供し、量子コンピュータと古典的なHPC(高性能計算)を組み合わせたハイブリッドテストベッドを構築する。
Rigettiは9量子ビットのNovera QPUをPSCに提供し、2027年の本格稼働を目指す。この提携は「量子単独」ではなく「量子×HPC」という現実的なアプローチで、商用化への一歩として評価されている。
PSR580倍超をどう読むか
| 銘柄 | Q1売上 | 時価総額 | PSR(TTM) |
|---|---|---|---|
| IonQ(IONQ) | $6,470万ドル | 約$136億 | 約90〜95倍 |
| Rigetti(RGTI) | $440万ドル | 約$72億 | 約580倍超 |
| フィックスターズ(3687) | 54億円(中間期) | 約702億円 | 約2.2倍 |
IonQと比べてもRigettiの売上規模は15分の1以下だ。PSR580倍超という数字は「技術への期待値」が株価のほぼすべてを占めていることを意味する。
明日のQ2決算——何を見るか
アナリスト予想はQ2売上約$509万ドル。Q1の$440万ドルからの成長を示せるかどうかが焦点だ。注目点は3つ。
- 売上がアナリスト予想$509万ドルを超えるか——Q1は予想を上回った。連続で上振れできるか
- Novera QPUの政府・研究機関向け受注の進捗——TangleLab以外の案件があるかどうか
- 1,000量子ビット達成に向けた英国$1億投資の進捗——製造能力のロードマップに変化はあるか
経営陣の自社株売却という警戒信号
直近で経営陣・役員が自社株96万6,900株を売却しており、逆に買いはゼロという状況が続いている。一般的に、業績に自信がある経営陣は自社株を買い増す傾向がある。それが見られないということは、小さくないリスクの一つとして頭に入れておきたい。
今の$15台は52週高値$58.15から74%下落した水準とはいえ、売上規模を考えると依然として割高だ。TangleLab提携と明日の決算次第で株価は大きく動く可能性がある。
買うとしたら$10以下。現在値では見送り、決算後の反応を見てから判断する。
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