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Week 01 量子コンピュータ
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Week 01量子コンピュータ
2026.08.07  ·  金曜 / 3社比較

量子コンピュータ3社比較——決算週が終わった。PSRと数字で改めて並べる

今週は偶然にも3社すべてが決算週と重なった。月曜に解説を書いた時点では予想していなかったが、結果として「決算前→決算後」という流れで各社を追う記録になった。数字が出揃った今、改めて3社を並べる。

決算結果まとめ

銘柄Q2〜Q3売上前年比予想比時間外反応
IonQ(IONQ)Q2:$8,010万ドル+287%+22%上振れ+8.4%急騰
Rigetti(RGTI)Q2:$514万ドル+186%ほぼ予想通り-4.4%下落
フィックスターズ(3687)Q3累計:79.2億円+11.9%通期予想据え置きPTS+0.71%

3社ともそれぞれ異なる性格の決算だった。

フィックスターズQ3決算を読む(決算短信より)

Q3累計(2025年10月〜2026年6月)の数字:

項目今期Q3累計前年同期比
売上高79.17億円+11.9%
営業利益22.22億円+6.5%
経常利益22.20億円+6.4%
四半期純利益13.16億円▲19.2%
自己資本比率83.6%

純利益が▲19.2%という数字が目を引くが、内訳を見ると本社移転費用2.29億円という一時費用が特別損失として計上されている。これを除けば実態の収益力は前年並みを維持していると読める。

セグメント別では:

通期予想(売上高108億円・営業利益31億円)は据え置き。Q3累計進捗率は売上73.3%・営業利益71.7%で、通期達成には下期に約28.8億円の売上が必要な計算だ。前年同期の下期実績が約35億円だったことを考えると、現実的な水準だ。

3社の現在地——PSRで見る

銘柄株価(8/7時点)時価総額通期売上予想前向きPSR
IonQ(IONQ)約$43(時間外)約$161億$2.85億(上方修正後)約57倍
Rigetti(RGTI)約$15.6(時間外)約$50億年換算約$2,000万約250倍
フィックスターズ(3687)約¥2,280(PTS)約766億円108億円(据え置き)約2.1倍

RigettiのPSRを「年換算売上」で計算すると約250倍。IonQの57倍と比べても、売上規模の差($8,010万 vs $514万)がそのままPSRの差になっている。

IonQ——圧倒的な一人勝ち

Q2売上$8,010万は自社予想を20%上回り、5期連続過去最高を達成。SkyWater買収完了で製造まで垂直統合し、通期ガイダンスを$2.8〜2.9億に引き上げた。

量子業界の中での「格」が一段上がった決算だった。保有17株は含み損から含み益に転換。追加は$35〜40台を待つ方針は変わらない。

Rigetti——予想通りだが、それで足りなかった

EPS・売上ともに予想通りで上振れなし。時間外で約4.4%下落。IonQが「予想を20%上回る」決算を出した直後だけに、「予想通り」という結果は見劣りする。CHIPS法から最大$1億の資金提供の可能性という材料はあるが、売上規模が$500万台という現実は変わらない。$10以下の見送り方針を維持する。

フィックスターズ——一時費用を除けば実態は堅調

純利益の▲19.2%は本社移転費用という一時要因が主因。それを差し引けば、Solution事業(+12%増益)は順調に成長している。SaaS事業は59%増収と高成長だが、投資フェーズで損失が拡大している点は注視が必要だ。

通期予想を据え置いたことは「下方修正なし」として素直にポジティブと受け取っている。PTS+0.71%という小幅高は市場が概ね「想定内」と判断した反応だろう。

3社をどう使い分けるか

IonQRigettiフィックスターズ
性格夢株(本命)夢株(ハイリスク)長期・黒字株
今の判断保有継続・$35〜40で追加$10以下で少量検討押し目で拾いたい
一番のリスク高PSR・期待値依存売上規模が極小純利益の一時的な落ち込み
20年後の期待量子覇者なら大化け技術は本物・生存が課題AI・量子普及の恩恵確実

量子テーマへの投資は「全額IonQに賭ける」ではなく、「IonQで夢を持ちながら、フィックスターズで現実を押さえる」という組み合わせが自分のスタンスに合っている。インデックスを主軸に持っているからこそ、この分散が成立する。

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