インデックスと、それから
Week 06 EV・電動化
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Week 06EV・電動化
2026.09.09  ·  水曜 / パナソニックHD 深掘り

パナソニックHD——年初来安値から+180%超。「車載機器・住宅設備を売却」した先にある電池事業

火曜のトヨタは「電動車をどう売るか」という完成車メーカーの話だったが、今日は「電動車を動かす電池をどう作るか」という側面からパナソニックホールディングスを見ていく。年初来の値動きが凄まじい銘柄だ。

基本データ(2026年9月9日時点)

項目数値
株価(直近)4,163〜4,257円
時価総額約10.2〜10.3兆円
PER(予想)約21.6〜22.9倍
PBR約1.16〜2.04倍
配当利回り約0.96〜1.30%
年初来高値4,982円(8/14)
年初来安値1,500〜2,003円(1月)
直近決算発表2026年7月30日(第1四半期)

何をやっている会社か

総合家電大手でありながら、電池(エナジー)・住宅設備・車載機器・BtoBソリューションまで幅広い事業を展開する持株会社体制の企業だ。近年の構造改革で車載機器・住宅設備事業を売却し、電池・エネルギー領域への集中を進めている。EV向け車載電池だけでなく、AIデータセンター向け蓄電システムという新しい成長領域にも参入している点が今週のテーマと直結する。

年初来+180%超という異常な上昇

年初来安値1,500〜2,003円から、8月14日には年初来高値4,982円まで上昇した。この値幅は+180〜230%という驚異的な水準だ。電池・AI関連への期待が株価を押し上げている構図で、5月29日時点で当時の過去最高値3,700円を更新したという記録も残っている。直近1ヶ月では調整局面に入っており、20日前比で-7.87%という下落も見られる。値動きの荒さは今週深掘りしてきたパワーエックス・Fluence Energyほどではないが、決して穏やかな銘柄ではない。

構造改革の中身——「選択と集中」の電池シフト

2026年3月期は構造改革費用などで減益だったが、2027年3月期は構造改革効果で大幅増益を見込んでいる。車載機器・住宅設備事業の売却は、単なる不採算事業の切り離しではなく、電池・エネルギー領域へ経営資源を集中させるための布石だと理解している。EV向け車載電池(テスラ向けなど)に加え、AIデータセンター向け蓄電システムという需要の裾野を広げている点は、Week05で見た蓄電池テーマとも重なる部分だ。

PERはやや割高との見方も

株予報プロの理論株価分析では、PER基準で「やや割高」、PBR基準で「割高」という評価が出ている。ROE・PBR2倍超という水準を考えると、期待値がすでに相当織り込まれた株価だとみている。それでもアナリストレーティングは4.6(強気)と高く、市場全体としては構造改革の成果と電池事業の成長性を評価する声が優勢のようだ。

保有していない立場から見て

年初来+180%超という上昇を見てしまうと、今から新規で入るのは躊躇する水準だ。ただし構造改革による収益改善が2027年3月期の決算で実際に数字として出てくれば、再評価される余地はあると思う。直近の調整(8月14日高値から-14%程度)で少し落ち着いてきたタイミングは、押し目として注視しておきたい。

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