今週の自分株まとめ——円高でインデックスが沈んだ週、個別の明暗は材料の中身で分かれた
今週は急速な円高進行が全体の重しになった週だった。インデックスが軒並みマイナスになる中、個別株では「地合いが悪くても買われた銘柄」と「好材料が出尽くして売られた銘柄」がはっきり分かれた。土曜恒例のポートフォリオ記録。
今週のポートフォリオ全体損益
週間トータル:-1,566,715円
円高でインデックスが全体的にマイナスになったことが大きく響いた。4週連続でのマイナスとなる。
今週の週間騰落 TOP3
上昇
| 順位 | 銘柄 | 騰落率 |
|---|---|---|
| 1位 | サンコール(5985) | +4.28% |
| 2位 | 日本電子材料(6855) | +4.17% |
| 3位 | データHR(3628) | +4.05% |
下落
| 順位 | 銘柄 | 騰落率 |
|---|---|---|
| 1位 | Kudan(4425) | -8.68% |
| 2位 | ヘッドウォータース(4011) | -8.64% |
| 3位 | ヤマハ発動機(7272) | -8.12% |
上昇TOP3の所感——地合いが悪い中での「資金の逃避先」
相場全体が下がる場面では、インデックスに連動する大型株から資金が抜けやすい。今週上昇した3社は、いずれもディフェンシブかつ成長期待のある投資先として資金の受け皿になったと見ている。
サンコール(5985)——データセンター向け部品の実需が下支え
先月の決算で「今期一転して過去最高益」への大幅上方修正を行って以来、強い基調が続いている。AIデータセンター向けの光通信関連製品の受注が極めて好調で、市場全体の地合いが悪くても「中長期の業績の裏付けがある」として、下値では押し目買いが強く入った。
日本電子材料(6855)——生成AI向け半導体メモリ需要が実需として稼働
半導体検査用プローブカードの大手。直近の第1四半期決算で営業利益が前年比2倍以上(+109.7%)という驚異的な増収増益を記録している。生成AI用メモリ(HBMなど)向けの需要は一過性ではなく実需として稼働しており、今週半ばにはチャート上でMACD買いシグナル・25日線上抜けというテクニカルな買いサインも点灯し、需給面でも買いが加速した。
データHR(3628)——先週の好材料が引き続き効いている
先週の記事でも触れた通り、5期ぶりの黒字化・AMED事業への採択・DeNAとの「kencom」自治体展開という好材料が重なっていた銘柄だ。今週はその流れがそのまま継続する形で、市場全体が景気敏感株から資金を引き揚げる中、「医療ビッグデータ・国策DX」というテーマ性が改めて評価され、独自の買いを集めた。一過性の材料ではなく、複数の好材料が積み重なって評価が定着しつつある印象を受ける。
下落TOP3の所感——「材料出尽くし」と「マクロ・需給のダブルパンチ」
Kudan(4425)——短期急騰の反動、典型的な材料出尽くし
9月3日に「今期営業赤字の縮小」と上方修正を発表し、週前半には株価が一時1,565円まで急反発していた。ただ、もともと黒字化途上のSLAM(人工知覚)ベンチャーであり、地合いが悪化すると短期資金の引き揚げが真っ先に出やすい性質を持つ。週後半は目先の材料が一巡し、一転して戻り売りが加速、急騰分を吐き出す形となった。
ヘッドウォータース(4011)——急騰後の「全戻し」
9月3日発表の自律型AI新サービスを受けて翌4日に株価が一時+12.68%まで急伸していたが、グロース市場全体の地合いが週末に向けて冷え込む中、この急激な値動きの荒さが災いした。利益確保を急ぐ売り注文が殺到し、好材料での上昇分をわずか数日で帳消しにする展開となり、週間ベースの下落率が指数の下げを大きく上回った。
ヤマハ発動機(7272)——円高進行と大株主売却報道のダブルパンチ
輸出企業である同社にとって、今週一気に進んだ円高・ドル安は、二輪車・マリン事業など海外収益を圧迫するリスクとして直撃した。さらに8月末には大株主のヤマハ(7951)が保有株の一部売却(保有比率半減)を発表しており、「追加売却が続くのではないか」という需給悪化への警戒感が根強く残っている。マクロ(円高)と個別(需給)のダブルパンチとなり、大型株でありながら異例の急落となった。
今週を振り返って
同じ「決算・発表による好材料」でも、Kudan・ヘッドウォータースのように短期急騰した銘柄は地合い悪化で真っ先に売られ、サンコール・日本電子材料・データHRのように業績の裏付けが継続的に確認できる銘柄はむしろ資金の受け皿になった。急騰した銘柄を追いかけるより、実需に裏打ちされた業績トレンドを見極めることの大切さを改めて感じた週だった。
来週のテーマは水素・新エネルギー。保有中の岩谷産業・Jパワーを中心に、電池とは違う形でエネルギーを運ぶ技術を深掘りする予定。
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